スタジオ・レダ・コラム

第一話「オレ、カリスマになってみせる!の巻」

作・画:まどっち

1ページ目

「最近やたらとライブハウスが増えてるなぁ。数が増えても中身はどーなのかなー」
「ホントそうじゃのう。じゃがワシらの頃は古き良きハコがいっぱいあったんじゃぞ。とても熱く、アーティストを想ってくれ、叱ったりほめたりしながら育ててくれた、熱いブッカーがおったもんじゃよ。」
「マジか!!今なんてノルマがあって、それさえ払えば…みたいな感じだぜ?対バンの数も多かったりジャンルがおかしかったりするしさー」
「おお…なげかわしや…ライブハウスにとっての「客」はアーティストになってしまったのかのう…同じ立場、同じ方向をみてるのではなくなったのかい。」
「そーなんだよ!だいたいさーなんだと思ってんだよなー足元見てるっつーかさーバンドマンなめんぢゃねっつーかさー」

2ページ目

「喝ぢゃ!!」
「図に乗る出ない!若造が!文句ばかり言うお前はどうじゃ!本気でやってゆこうという気持ちとかやる気はあるのかっ!」
「CDが売れないとかライブハウスに客が来ないとか他人のせいにして片付けるつもりか!」
「ワシらの頃はな、レコード一枚出すのも本当に大変なことじゃったんじゃ。今はシーデーアールというやつで、誰にでもできてしまう…」
「イージーじゃ、実にイージーじゃ」

3ページ目

「だがな、逆に誰にでもできちゃいけないもんなんじゃ。誰しもが持っているものじゃないものを追求してゆくのじゃ。自らの「質」を決して下げるでない。」
「それができる者こそ本物のアーティストじゃ。CDが売れない。お客さんが来ない。それは音楽とゆーものが廃れてしまったからではないのじゃ。むしろ、こんな時代だからこそ、求められておるのではないか?」
「今一度考えてみようじゃないか。」
「わかったよ!じーちゃん、オレがんばる!カリスマになってみせるぜ。」
「ワシ、今度お前のバンドに加入することになったから、お前クビじゃ。」
「ヒョエー」

(2011.1.5)

<了>